- プレイ時間 7時間
- ジャンル 抜きゲ―・陵辱
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★
- えっち回想 26回
- バックログからのシーンジャンプあり
〇概要
ーーこの街は狂ってる。
欲望に満ちて、根も葉もない噂が飛び交っていて。
地面に落ちた雨粒のように、連鎖して広く黒く染み込んでいく。
時にはそんな噂に踊らされ、地獄の底にも似た風景を見る。
「・・・けど」
けど、そんな無数の雨のような噂も、いつか晴れる。
_恋子
これは、4人の少女たちの救済物語。
〇よかった点
1)4人のヒロイン視点で同じ物語を見て、事件の全貌が明かされるスタイル
恋愛ゲームによくありがちな主人公視点固定ではない。情報を小出しにしているだけと言えなくもないが。「この場面において、実はこのキャラはこんなこと考えてたのねー」みたいな感覚が好き。
2)エロさ
南浜よりこさんに非常に似ている絵と塗り。構図まで似ている気がする。南浜よりこさんの絵はとても好きだから大変満足できた。
内容に関しても、短いと感じた以外は不満点なし。ミドルプライス相応な数なはず。
前半の援助交際によって堕ちていくヒロインズの描写は陰湿で憂鬱でかなり良き。
ちなみにパンストはなかった。
3)タイトルセンスと物語への活かし方
よくできていると思う。うん。
「四つ葉の意味は、『約束』『幸運』『私を思って』ーー『復讐』」
_恋子
4)発売時期の6月を活かして、物語での、雨の使い方がうまい
雨を上手に使えてる。もしかしたら、このために発売日を延期したんじゃないか。なんと不幸なことに、今年は異例の早さで梅雨明けしちゃったけどね…雨のなかプレイできたら、より楽しめただろう。
〇よくなかった点
1)私(プレイヤー)はどこにいればいいのだろうか
決定的な主人公がいなくて、4人のヒロイン視点で物語を見ることが、本作の大きな特徴である。ただ、私がプレイしていて終始思ったことは、なんか作品に入り込めてないなぁ、でした。絶対的な主人公がいないため、プレイヤーの感情移入はしにくい。
また、本作では、男キャラは徹底的に屑野郎しか出てこないし、かつ、女の子同士で会話&盛り上がってる雰囲気がある。だからこそ、プレイヤーは入り込む余地がない。蚊帳の外から眺めている感じ。
これをおもしろいと思うか、つまらないと思うかはプレイヤー次第。
2)サブキャラが多すぎて、誰が誰だか把握しきれない
ちっさい男キャラが多い。サクだとか、直哉だとか。総じて男キャラにはボイスも立ち絵もないし、だれが誰だと把握しきれなかった。男キャラにボイスがほしかった
3)シナリオの収束がさぁ。。。
前半までの雰囲気・展開は良かったけど、最後これ?みたいな感じ。黒幕も、うーんという感想。4人のヒロインたちの過去エピソードについて、もっと描写が欲しい。
「みんなバカだよ!恋子が七華を助けようとしなければ、亜季が私のこと好きじゃなければ、七華が私たちを頼れば!それだけで、何も起きなかったのに!」
_まつり
全体を通してあーだこーだ言ってるけど、このセリフでだいたいのことは片づけられてしまう。この事件を通して、4人のヒロインたちは、真の親友になっていくのだ。
4)文字が小さい
近視には読みにくいのだ。
〇総評
全体的に暗く重い話で、とっつきにくい。私の想像以上で若干戸惑ったし、私の想像してた作品とはだいぶ方向性が異なった。ただ、よくある恋愛ADVとも、抜きゲ―とも違う雰囲気を味わえる点は大変評価できる。女子同士の友情が見たい人向け。
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