- プレイ時間 15時間
- ジャンル キャラゲー+抜きゲ―・妹
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★★
- えっち回想 35回
〇概要
喘息を患っていた主人公は、研究者である両親の研究対象となっていた。ある日、ハグに関する論文が発表され、ハグ効果がどれだけ現れるかを調べるために、両親から「毎日妹たちとハグしなさい!」と言われる。小さいころとは異なり、成長期にさしかかった妹たち。こんなん意識しないわけないだろおおおおおおおおおおおおお(心の叫び)
以上、あらすじ。妹によるお兄ちゃんのための妹ゲ―
〇登場人物紹介
女未そら
長女。映画スキー。若干天然でぬけているところがあるが、精神面ママで包容力の塊。
女未あかね
次女。臭いフェチ。極度の寒がり。天才少女。唯一の「兄さん」呼び
女未こはく
三女。家事をすべてこなす仕事面ママ。うれしいとおしっこもらしちゃう。ゲームオタク。
女未すみ
四女。実は眼鏡キャラ。ひたすら癒しを与えてくれる精神面ママ2。
みんなかわいすぎだろおおおお!!
〇よかった点
1)妹
4人も妹キャラがいますが、みんなしっかり分けてキャラづけされています。逆に言えば、妹たちは各々が自分の役割を探して重ならないようにしています(そういう描写がある)。姉妹がたくさんいるということをよくわかって描写していて素晴らしいと感じました。自分の居場所を探すことに必死なんですよね。みんな違っているからみんな好きになれます。
しかももれなくみんな貧乳です。リアリティあります。ロリ巨乳なんて現実味がなさすぎて妹ゲ―にはNGです。
2)添い寝がとても印象的
ゲームのウリとして、ハグシステムというものがピックアップされていますが、私はハグシーンより添い寝シーンのほうが印象的でした。「おやすみ」から「おはよう」まで、妹たちが添い寝してくれる。なんて素晴らしいんだ。添い寝して他愛ない話をするシーンが私は大好きです。
おやすみからおはようまで。こだわりを感じる
3)妹⇔お兄ちゃん、だけでなく、妹⇔妹のやり取り
妹ゲ―を他にやったことがないので、あまり強くは言えません。しかし、主人公と妹のやり取りだけでなく、妹同士のやり取りがしっかり描写されている点が大変好印象でした。
別に妹ゲ―だけではなく、普通のエロゲーにもあることなのですが、ヒロイン同士のやり取りがあまり描写されない作品が多い気がします。主人公を介在しない妹同士の絡みが本作ではよかったです。もちろん、妹⇔お兄ちゃんの絡みも素晴らしかったですよ。
4)萌える、悶える、死ねる、真の萌えゲ―はこれ
原画+テキスト+ボイスで脳を溶かしてくる。いままでの萌えゲ―だと思ってた作品はニセモノだったのです…シナリオがどうこうというレベルではないですね。ずっと顔がにやけてました。※もちろん個人差あります
ああああああああ!
5)立ち絵鑑賞モード・シーンジャンプ
立ち絵鑑賞モードとシーンジャンプは、すべてのエロゲーメーカーさんが実装してくれる日がくるといいな。
6)ア〇ルセッ久なし
最近エロゲをやるごとにどこにでもある気がするア〇ルセッ久。現実味ないし、プレイヤー側からしたらどっちも体位は変わらないから、大してうれしくないだろうに。
〇よくなかった点
1)タイツキャラが2人もいるのに、タイツえっちが1回しかなかった
死活問題ですよ、ええ、本当に頭おかしい。満足度が★★★★★にいかなかった原因はこれです。
こんなにすばらしいのに…(´・ω・`)
2)前半の雰囲気はよかったのに、後半から一気にエロシーンの連続でいつのまにか終わってた
前半の、妹たちと過ごす日常描写は本当に私好みで、大変楽しかったです。ただ、後半=個別ルートに入ったとたん、急にエロシーンエロシーンのごり押しになってきて、かなり萎えました。だったら最初からエロシーンを全体にばらまく感じの方がよかったと私は思いました。
人並な言葉になってしまいますが、「エロシーンなんてなくてよかった」。妹たちとハグして添い寝して、他愛ない話をして、時々えっちなハプニングが起こって、みたいな日常系アニメのノリをずっと続けていればよかったのではないでしょうか。
3)ハグシステムの作業感
製作者側が一番に推していたものですが、私はあまりヒットしませんでした。ただマウスクリックするだけって今の時代どうなんだ…VRとかつかって実際にハグしてる感覚を味わえるぐらいしてくれないと。
設定を変えると、ハグクリックではなく、選択肢に変えることができます。私は選択肢でやりました。
しかも、物語の中で、ハグを自己否定してるシーンがありますし、結局製作者側は何をやりたかったのかわからない。
ハグは沢山の事を相手に伝える事が出来るけれどーーー
ーだけど、伝えられない事だって沢山あるんだって事を。
_主人公(そらルート)
4)「妹だから」「好きだから」という単調な理由で片づけるシナリオ
もともとシナリオを楽しみタイプのゲームではないことはわかっています。しかし、主人公の考えが浅いというか軽すぎることが目立ちました。
妹たち(すみを除く)は学校に通っている=社会に接する機会があるため、当然ながら兄と愛し合うことに対して「常識」というブレーキがかかり、兄に対する気持ちに悩みます。しかし、肝心の兄の方は、与えられた環境に居座ていて、社会に接する機会のないひきこもり=「常識」がないため、ほとんど妹への愛に関して悩みません。ずっと妹ラブラブ状態です。
本作では、この「常識」と「幸せ」に焦点を当てています。「常識」の範囲内で「幸せ」を探すか、「常識」の範囲を超えて「幸せ」を探すか。主人公は「常識」を超えました。
「ヒキコモリの何が悪い!」
「自分たちの幸せの概念を他人に押しつけないでくれ!」
_主人公(すみルート)
もちろん、ゲームだと割り切ってプレイする分にはなにも問題はないし、妹とセッ久するための背徳感から脱出するには、社会との接触を断つしかないことは事実です。プレイヤー側に、その背徳感を味わわせずに、幸福感だけを与えるためには必要な設定です。
しかし、私はどうにもこの主人公との乖離を感じられずにはいられませんでした。もっと妹との関係に苦悩する描写があってもいい気がします。言及し続ければ、ドロドロとしたシナリオになってしまうだけですけどね…
世の中で大切なことは社会の役に立ち、その中でお金を稼ぐこと・・・
だから、ヒキコモリでニートは悪いことだって言われる。
それを否定するつもりもない。
でも俺は幸い生きているだけで、生体データが社会の役に立って、お金を稼ぐことができている。
そんな俺があえて外に出て、社会に参加するならば、それはただの自分の名誉欲や金銭欲にほかならないだろう。
だったら、俺はずっとヒキコモリのニートでいい。
俺たち兄妹が幸せになるために、常識なんて必要ないのだから!
_主人公(ハーレムルート)
なんやこいつ…努力せずに生まれた環境に甘えているだけなのになぜこんな堂々と言い切れるのだろうか…
このゲームはヒキコモリを生産したかったのだろうか。
5)妹の部屋に行きたかった
主人公の部屋にいつも妹たちがくるので、妹たちの部屋のCGがないのです。かなしい。着替えハプニングとかほしかったなぁ
6)たぶん発売する月を間違えてる
5月に発売された本作ですが、物語内では12月の話です。当然ヒロインは厚着ですし、こたつもある。プレイしてて、かなり暑い気持ちになりました(^^;
かわいいから許すけどね!
7)💛マークの乱用
「ももいろクローゼット」でも書きました。エロゲには合わないと感じます。もし使うなら要所を見極めてつかってほしい。あまりにも多すぎ。
〇総評
いろいろと文句をたらたら言ってきましたが、楽しめたか楽しめなかったかと訊かれると、とても楽しめました。とにかくかわいい。この一言に尽きる。現実逃避するのに最適です。貧乳妹好きなら絶対にやって後悔はしません。
「たぶん名作にはなれないんじゃないかな・・・このままいって、ギリギリ良作ってトコかな」
_こはく(共通ルート)
普遍的な評価をしろと言われると、皮肉ですが、物語内で出てきた上の台詞のようになります。好きな人はとことん好きなタイプ作品ですので、自分がビビッときたら安心してプレイしていいと思います。むしろ、こういったニッチな性癖を叶えてくれるエロゲは貴重なので、これからもぜひ頑張って生き残ってほしいものです。
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