- プレイ時間 15時間
- ジャンル シナリオゲ―・純愛
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★
- えっち回想 10回
- バックログからのシーンジャンプなし
〇概要
主人公が、一人のヒロインを死のループから救い、自分自身もそのループから脱するために奮闘するお話。
〇パンスト
★★★★★最高や
むっちり感がたまらないねんな。エッチでもかなり有効活用してくれて満足。脚にズームしてくれちゃうところも好き。
〇よかった点
1)演出レベルが高い
高い演出技術を活かして、キャラが生き生きしている。立ち絵は頻繁に動くし、瞬きまでする。主人公との距離感を表現することにおいては、このメーカーは本当に素晴らしいと感じる。横顔、後ろ姿は特に印象的。本当に隣歩いているみたい。見ていて飽きない。
ただ、この演出レベルの高さをえっちシーンに活用しようという気にはならんもんかねぇ。
2)CG綺麗
人物CGはもちろん、背景CGも凝っている。背景に人がだれも描かれていないことはない。教室の背景は、実際クラスの人が誰も描かれていない場合がかなりあるが、本作ではそんな心配はない。その他、空や天井、木といった自然のCGもさすがとしか言いようがない。
3)幼馴染姉妹ルートにおける、姉妹ドロドロ三角関係
幼馴染の姉妹が主人公のことが好きで、でも3人でいる時間を大切にしたいから踏み込めないみたいな設定は好き。3人でいることを望むけど、主人公への気持ちをごまかすことはできない葛藤、たまらないね。あっさり片方が折れてしまう展開が悲しいけど。素材はいいんだけどなぁ。
かなりネタバレあり。
〇よくなかった点
1)一本道のくせに、由紀ルートと幼馴染姉妹ルートの間に繋がりがほとんどない
一本道作品ならば、前半の幼馴染姉妹ルートで、トゥルーエンド扱いになる由紀ルートにつながるような内容にするべきだろう。そういったいわば伏線を張り巡らして、最後に回収していくことが、シナリオゲームでよく見るパターンだと思う。
しかし、本作では、由紀ルートと幼馴染姉妹ルートはかなり分離してしまっている。そのため、由紀ルートと幼馴染姉妹ルートの立ち位置が、プレイヤー的には同位置になり、ラストの盛り上がりに欠けるだけでなく、主人公がなぜそこまでして由紀に入れ込むのかに共感できない。
由紀が遺伝病で死ぬことは確かに悲しい。だけども、他のヒロインじゃ本当にだめなのか?由紀と過ごした時間は共感するにはあまりにも短すぎるのだ。幼馴染姉妹エンドのほうがすごくしっくり来てしまう。
いくらタイムリープをして、何度も主人公と結ばれたとしても、お互いに記憶は継続していない不連続なものであり、そのタイムリープも何回くり返しているかプレイヤー側は知らない。ループを描くべきは、由紀の3回のタイムリープではなく、主人公と恋してセックスして娘が生まれて、その娘がまたループする、この部分だろう。この部分を繰り返し、プレイヤーが嫌になるほど書きまくれば、主人公が由紀に入れ込む理由がうなづけると私は考える。
そして、作品全体のテーマがなく、メッセージ性もない。本作は、この物語を通じていったい何をいいたかったのか、シナリオゲとして決定的なものが欠けている。
2)エロとストーリーの絡みが弱い
前作「夏空のペルセウス」をプレイしたときに思ったことは、エロとストーリーがうまく合わさっているなぁということだった。私は本作にもこの点を強く求めていたが、期待は裏切られた。個別ルートの最後に方に一気にぶち込んでいるものがほとんど。エロさはいいんだけどさ…
3)日常シーンが恐ろしいほどおもしろくない
かなり退屈だった。理由はわからない。
4)由紀ルートにおける主人公の行動にイラつく
- 由紀が遺伝病を持っていることを知っていながらなぜに子供をつくるのか。子供にまで同じつらい運命背負わせるかもっていう発想にはならなかったのか。
- ほぼ寝たきりの由紀とえっちするな。死ぬかもって考えなかったのか。
- 由紀が生きているときに、父親のダメっぷりを聞いて、そんな父親になりたくないって言っておきながら、なんで由紀が死んでから自暴自棄になり、同じような父親になってんの。子供かわいそうだろうが。それは由紀の望んだことじゃないだろ。
5)父と娘の近親相姦はさすがにちょっと…
「お父さん」って言われながらせっくすってだれの需要やねん。
〇総評
前作「夏空のペルセウス」が楽しめたから本作も楽しめるだろうと思ったらあまり楽しめなかった。シナリオの完成度がいいとは言えないし、かといってキャラ萌えできるほどでもないし、抜きゲとしてもダメと非常に中途半端な作品。一本道にしなくてよかったんじゃないかな。それで抜きゲか萌えゲでも作ればいいと思うよ。シナリオ凝りたいなら、「夏空のペルセウス」ぐらいのわかりやすさと爽快さがほしい。
DMM購入
くり返すが、パンストはめちゃくちゃよきでした。