- プレイ時間 8時間
- ジャンル ???・姉・純愛
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★★
- えっち回想 12回
- バックログからのシーンジャンプなし
〇概要
父親から突然告げられた家族解散。主人公は2人の姉のどちらについていくのか。
〇パンスト
まぁまぁ(*ノωノ)
6個あるエッチシーンのうち3個くらいはパンストありでやってくれたことは評価できる。パンスト脚コキはよかったかな。
〇よかった点
1)共通ルートのコメディ雰囲気
「幸福論」と書いて「ラブコメディ」と読むせいもあって、コメディ感が非常に強く、ノリがいい。パロディネタ・メタ表現・ギャグはかなり満載で、読みやすかった。パロディネタに関してはアニメとマンガが多かった気がする。私でも知っている王道なものだったから楽しめた。
2)アニキ・親父など主要キャラ以外の魅力がある
題名から姉ゲ―と思いがちだが、本作では姉以外にでも魅力あるキャラがいる。主人公以外の男キャラに魅力を感じる作品はいつも良作な気がする。
3)姉2人の対照的な個別ルート
上の姉の個別ルートは、どちらかといえば家族ルート、下の姉の個別ルートが真の姉ルートだと私は考える。どちらの姉も間違いなく主人公である弟のことを愛し、幸福を追求したはずなのだ。しかし、結果は対照的なエンドになってしまっている。ここが本作最大の特徴といえる。
家族ルートは間違いなくいい話である。反対に真の姉ルートはそれはそれは悲惨である。ひたすらに現実のつらさを突きつけてくる。実の姉と付き合うことがどういうことなのかを思い知らされる。
ただ、両方のルートに共通していることは、父親や母親をはじめとした家族が、家族それぞれのことを心のそこから心配して、大切に想っていることだ。家族の想いがうまく合わさったエンドが上の姉で、家族の想いがすれ違ってしまったゆえのエンドが下の姉なのだろう。
誰が正しいのか、誰が間違っているのか。それは誰にも分らない。
4)寧々お姉ちゃん可愛い
包容力の塊やろこんなん。。。癒し。まぁ愛が重すぎるヤンデレだけども。
〇よくなかった点
1)実の姉と弟の交際に関して、親父が、上の姉とは認めたのに、下の姉とは認めなかった理由に納得がいかない
2人の姉の違いはいったいなんだったのか。上の姉のエンドはそれこそハッピーエンドっぽく終わらせているが、実の弟と交際しているという状況は下の姉となんら変わりない。むしろ教師と生徒の恋愛という上の姉の方がはっきりいってヤバいだろ。なぜ親父は上の姉との交際を認め、下の姉との交際を認めなかったのか。その理由は「上の姉は社会人で、下の姉はまだ学生だから」と作中で述べられている。
しかし、社会人だからどうだというのだろうか。社会のつらさを、現実の風の強さを、厳しさを知っているからなんだというのだろうか。知っていても耐えられないものは耐えられないつらさだろう。社会のつらさを知ってなお出した結論なら、納得できる?そうじゃない。結局のところ、学生のうちは自分で責任を背負いきれないのだ。社会人になれば、責任はいやでも自分で追わなければならなくなる。つまり、親父的には「上の姉が自分で出した結論ならば、俺は口を出さない。なぜなら、おまえはもう社会人で、責任は自分で追うからだ。」というわけだ。
しかし、さらにモヤっとところがある。この親父なのだが、とてもそんな人物には思えない。ここに矛盾があって納得がいかない。
2)ゲームを終了するのときに動作が重くなる
私のPCだけかもしれない。
3)「幸福論」とかいて「ラブコメディ」はさすがにまずい
ラブコメじゃない全然違う。
〇総評
姉ゲ―と見せかけた家族ゲ―かと思いきや、やっぱり姉ゲ―だったという謎の作品。でも挑戦的な作品で、そこは大変評価できる。ふつうに実の妹や姉と付き合ってる作品は多いから、現実はつらいよねって認識させてくれるものがあってもいいなと思う私としては、大変面白い作品だった。もはや誰に勧められる作品かわからないけど、光るモノがあった。シナリオゲでも抜きゲでもキャラゲでもないからわけわからない。
DMM購入
ちょっと泣いてしもた(´;ω;`)
〇心に残った台詞
「なんで、わたしたちの気持ちが、自由が、無関係で無責任な他人に間違いだと決めつけられなきゃいけないんですか?」
「多数の意見をもって少数の意見を殺すことが正しさだからですか?」
「でも、わたしはそんなのは正しさだなんて認めません。だって、だってそれは__」
「ただの暴力じゃないですか!」
「みんなが言ってるからこうしなさい。みんなが迷惑するからやめなさい。みんながみんながみんなが!」
「そうやって、小さい気持ちをどれだけの大人は踏みにじってきたんですか!踏みにじられた気持ちを考えないんですか!」
「多数による少数への悪を正義と呼ぶのなんてまっぴらです。大義名分を得ただけの暴力なんて、わたしは認めません」
「キミのことを思って。あなたのことを考えて。お前の未来のためなんだ。そうするのが一番なのよ」
「ぜんぶぜ~んぶ!余計なお世話です!」
「何より、わたしの気持ちを、誰かに『間違ってる』だなんて、土足で踏み入ることを許したつもりはありません!」
中略
「結局、大人が言うのは『そう決まっているから』『みんながそう言っているから』ばかりじゃないですか」
「それは、自分に責任がないから、って言ってるのと同じことじゃないですか!」
「無責任なことならいくらでも言えますよね。無関係なことなら勝手なことを言えますよね」
「でも、なんでそんな意見を、なんでわたしが聞かなきゃいけないんですか?」
「自分の発言には責任を持てと言うだけで、自分たちの根拠を示そうとしない!そんなのが大人なんですか!」
「それなら、わたしはそんなものにはなりません。子供のままでいいです。夢物語に浮かされた女の子でいいです」
__寧々
THE未成年の主張。大人の世界っていうのはそういうものなんだよな。。。でもみんないつまでも子供のままではいられない。悲しいことや。
「子供の未来を正すのが、親の仕事の一つかもしれない。けど、子供が歩く道を見守るのが、親の一番の役目」
__梢
親って大変だなぁ。親になったことないからわからないけど。
「みんなに何か言われた時、みんなが誰も助けてくれない時、そんな時でも、何があってもお姉ちゃんが守るから」
「例え世界中が敵になったとしても、お姉ちゃんだけは弟くんの味方してあげるから」
「大丈夫、弟くんのために頑張るお姉ちゃんは、最強なんだからっ」
__寧々
これが姉ゲ―や。。。
「子供が理想を、夢を見られない世界なんざ、オレたちが守る価値もねぇ」
「子供は夢を見るのが仕事。若者は夢を語るのが仕事。大人は__お前らに夢を見せるのが仕事だ」
__アニキ
アニキかっけぇ