- プレイ時間 24時間
- ジャンル キャラゲー・人妻・純愛
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★+
- えっち回想 51回
- バックログからのシーンジャンプなし
- 立ち絵鑑賞モードあり
〇概要
ヒロインたちと出会って、付き合って、結婚して、同棲して、こどもをつくって、出産して、家族になる。
〇パンスト
立ち絵だと雪1人だけど、3人ともえっちシーンで各一回ずつはある。雪は制服手コキの状態でスカートをまくるときにパンストが見える。愛子さんはOLのコスプレえっちの時に。乃々はバニーガールのコスプレえっちの時に。雪がもうちょい多いかなと思ったけど制服状態でのえっちが少ないからなのか、パンストが絡むえっちの数が少ない。
〇シナリオについて
愛子ルート
子ども大好き母性溢れる巨乳保母さん。こういうヒロインもっと増えてほしい。会話してると気持ちが落ち着いて安心する。
主人公の従姉妹の保育園への見送りを通して、主人公と知り合う。主人公と愛子さんの共通の話題である従姉妹を通して、一緒にピクニックにいったり、従姉妹のお誕生会を一緒に開いたりして仲良くなる。その後、主人公が告白して付き合い、付き合って3ヶ月で結婚して、結婚生活が1年描かれ、妊娠・出産に至る。
このルートでは、戯画の「キスシリーズ」レベルで話に起伏がない。障害もすれ違いも喧嘩もない。四季折々のイベントを踏まえて、結婚生活の正の側面だけをひたすら描写し、ダイジェスト形式でイチャイチャ結婚生活を見ているだけ。愛子さんは結婚後に仕事やめて専業主婦になったため、その傾向は強めに感じる。
元保育士だから「こども大好き♡いっぱいこども作って♡」みたいな脳死えちえちルートかと思っていたけれど、元保育士だからこそ自分のこどものことはまた別問題で、ちゃんと考えて主人公と相談したうえでこどもをつくりたいという話に収束した点は良い。保育士やりながら自分の子育てもやるなんてきついだろうからね。
ただ、専業主婦になったせいで保母さんというエロアドバンテージがなくなってしまったことが痛い。たぶん主人公より年上なのに、主人公を甘やかすシーンよりも主人公が甘やかしているシーンのほうが多くみられる点が残念。持ち前の母性による包容力でもっと甘やかしてほしい。
また、主人公の告白をヒロインが2回ほど断ったことと、1回目の告白を断ったときにその理由を言わないことは問題だと思う。告白を断わった理由はヒロインが母子家庭で親のことをおろそかにしたくないというものである。ヒロインの気持ちはわかるけど、2回も断る必要性はないし理由を伏せる意味がわからない。というか1回で告白を受け入れてください、心が折れるので。
結婚生活ではことあるごとにプレゼントをする主人公と、なにかあるたびに「あなたと結婚してよかった」の繰り返しは少々うざい。何回そのやりとり繰り返すの?ワンパターンすぎないか?
あとよくわからん河童好きの設定は必要だったのか?
「付き合ったのも、手を繋いだのも、肩を寄せ合ったのも、プレゼント贈ったのも、キスをしたのも・・・」
「セックスをしたのも、全部あなたが初めて」
「私が知っている女の悦びは、あなたからしか教えてもらってないのよ」
こんなこと言われて惚れないやつおらんやろ。。。
雪ルート
知的でクールなクロカミロングJKさん。親が開業医だから世間知らずなお嬢様なところがあり、基本的に賢く礼儀正しいのだが冗談が通じずコミュニケーションが苦手なためいつも孤独なぼっちヒロイン。
主人公は文房具会社で働き、取引先の学園でヒロインと知り合う。ヒロインとの交流を重ねていき、一緒に天体観測したり疑似彼女彼氏としてデートしたりするうちに仲良くなっていく。
しかし、主人公は社会人でヒロインは学生でお嬢様、しかも業務上で知り合った関係だから当然好きという気持ちがあっても手を出していいのか躊躇する。さらに、ヒロインの父親にこれ以上娘に近づくなと警告されて諦めかける。
そんなときに、ヒロインが主人公が告白を決断できるように本音を語る。ヒロインはずっと孤独だったから主人公のおかげでやっと本当の自分の居場所を見つけられたと、それは主人公のとなりだと。家の教えが厳しいお嬢様あるあるだけど、この告白シーンは胸が熱くなった。やっぱぼっちヒロインはあたりやな。主人公への依存度が高くて愛が重いから。
「私は、居場所が欲しかったんです」
「家にも人にも縛られない、私の、心安らぐ居場所が」
告白後、交際期間なしでいきなり結婚したことには笑った。案の定、ヒロインの父親には結婚を猛反対されたが、その反対を押し切ってヒロインは実家を出て主人公と結婚生活おっぱじめる。まぁヒロインの父親からしたら、まったく知らない男が急に家にきていきなり高校生の娘さんを嫁にくださいはふざけんなって感じなのは激しく同意できるよ。
結婚生活では、制服エプロンで帰宅した主人公に「おかえりなさい」を言って出迎えてくれる、まさに「奥様は女子高生」状態になる。
雪は非常に尽くしてくれるしっかり者で、結婚生活では主人公が尻にしかれまくる。尻にしかれるの最高。そんな雪だがところどころ抜けているところもあり、主人公が雪に甘えつつ、時には雪が主人公に甘える場面が微笑ましい。口調が結婚前と後で変わらず丁寧なのも良い。
あとは、雪は自分の身体が貧相なことにコンプレックスを持っているから、主人公が所持している巨乳ものAVを雪が見つけてしまい、嫉妬している場面が好き。あと夫婦そろってベランダで天体観測場面はロマンチックで好き。
主人公に出会うまでは孤独だった雪が、結婚生活の一年で友達をつくったり天文部といして活動したり、いままで世間知らずだった部分がなくなっていき、主人公のおかげで成長していく様子が良い。
結婚当初は父親に反対されまくったけど、その後の一年間の結婚生活で成長する雪の姿を見て、最終的に父親に認められて、家族円満な終わり方になったのはよかった。家族を意識させてくる内容はやはり心が温まって良い。結婚も出産も夫婦だけではできない、家族の協力が必要ってことがよくわかったし、結婚出産で新しい家族になる意味を実感できた。
乃々ルート
ノリがよく、友達感覚でだれに対してもカジュアルな態度の素直なキャラ。喫茶店でアルバイトをしていて、将来パティシエとして店を開くことを夢見る。
主人公とはアルバイト先に喫茶店で知り合い、主人公は喫茶店に通うようになって仲良くなっていく。その後、乃々のつくる料理に胃袋をつかまれて告白し結婚する。
結婚後は乃々の夢を叶えるために、主人公が脱サラして移動販売のクレープ屋を夫婦で始める。3人のヒロインのなかでは一番夢のある内容だった。専業主婦の愛子さんルートも奥様は女子校生の雪ルートでは主人公はサラリーマンのままで、平日日中は働いて家にいないため、夫婦で一緒にいられる時間は少ない。しかし、乃々ルートでは夫婦で自営業だから夫婦で一緒にいられる時間がかなり多い。
また、夫婦で一緒に店を経営するために、お互いに助け支え合いことを強く意識していて、他2人のルートとは異なり、家事や料理も夫婦で分担になっている。妻は家で夫は外で稼ぐみたいな古典的夫婦像に囚われないところが良い。
ただ、乃々は付き合う前も付き合ったあとも結婚したあとでも態度にそこまでギャップがなく、むしろずっと同じ態度だったのが残念だった。夫婦らしさが少なく、ずっと友達感覚なのがちょっと…まぁ冗談を言い合える仲っていうのはいいんだけど。
『かわいい』が『綺麗』になって。
『好き』が『愛してる』になって。
一緒に歳を取っていくことで、何かを失いながらも、新しいものへと変化していく。
「恋愛は、相手の良さを見つけるためにあって・・・、結婚は、変わっていくその人をずーっと見てくために、あるのかもね?」
乃々ルートはこの言葉が好きすぎる。
〇エロに関して
愛子ルート
印象に残ったえっちシーンが以下3つ。
- お尻を突き出した状態の浴衣えっち
- オナニーを主人公に見せる
- 授乳手コキ
元々愛子さん自体がむっつりスケベみたいなもので、酒に酔うとエロエロモードになるって巨乳ということでえっちシーン全体のエロ度が高い。せっかくの年上だからもうちょい母性を意識したえっちシーンが増えてほしかったけど。
雪ルート
印象に残ったえっちシーンが以下5つ。
- 制服エプロンでバック
- 制服眼鏡ありで手コキ
- 主人公がヒロインの採尿をする
- 体操服バック
- 妊娠させるための種付けプレス
雪の場合は貧乳だから身体的に幼さを感じてあまりえっちじゃないんだけど、雪の人物像がかなり気に入っていたのと、好きなシチュが多かったから満足できた。貧乳だからなのか着衣えっちが光っていた気がする。
乃々ルート
印象に残ったえっちシーンは以下2つ。
- 犬耳つけてえっち
- 朝までえっち
朝までえっちは、えっちで疲れ果ててぐったりしたヒロインの目がたまらない。カーセックスや生クリームを胸につけてなめさせる等、移動販売のクレープ屋としてアドバンテージを活かして、他2人にはないえっち内容にしている点はグッド。
ただ他2人に比べてえっちシーンの回数が多かったものの、キャラ自体にそこまで惹かれなかったため、私はあまりエロく感じられなかった。
〇ラブリーコールシステムについて
ラブリケシリーズの最大の特徴である名前を呼んでもらう「ラブリーコール」。
暇だったから本編中で何回ラブリーコールされるか数えてみたら、愛子さん40回・雪44回・乃々51回で合計135回となった。ランダムイベント関係と数えそこねを考慮するともう少しあるかもしれないから多く見積もってもラブリーコールはおおよそ1キャラあたり50回となり、意外と少ない。
実際のところ体感だけど、ラブリーコールよりも「あなた」や「旦那様」という呼称も同じくらい、もしかしたらそれ以上に多いかもしれない。だからあんまりラブリーコールに期待しないほうがいいかも。
〇その他雑感
- 季節が移り変わっていくにつれて、ヒロインの服が変わっていくところが好き。服で季節を感じられる。愛子さんルートで特に顕著。
- 妊娠中のつわりの苦しみの描写が好き。ボテ腹せっくす最高とか思っててごめんなさい(´;ω;`)
- 出産シーンからの赤ちゃんへの手紙はうるっとした。特に雪ルート。夫婦から家族になれた瞬間。
- 結婚生活のなにげない日常描写にはシナリオ的な連続性はなかったけど、結婚生活の雰囲気をなんとなく味わえる点はグッド。
- LINEのトークやりとりは現実感あって良い
〇総評
少し駆け足感はあったが、出会いから付き合い結婚し同棲して妊娠出産までを一貫して見れるのは、えちげにおける希少性の点では評価できる。個々のイベントの密度をもう少し濃く描写して、場面ごとの連続性が生まれると満足度★★★★になる。バグで有名な作品だったが、修正パッチいれればちゃんとプレイできるし内容にそこまで問題があるわけでもなくキャラは魅力的だから、結婚生活の雰囲気だけをなんとなく楽しみたいならばプレイしてみる価値はあると思う。
DMM購入
コメント
ユーキャンさんこんばんは!
みやびさんのツイートからこのサイトにたどり着きました。
以前交流させていただいた方かな、と思いコメントをいたしました。
事細かに書かれていて、非常にわかりやすい感想ですね。
あとはパンストを個別に取り上げているのが興味深いです。
古城さん、コメントありがとうございます。
そうです、以前古城さんのサイト(?)で交流させてもらった者です。ブログPVに悩んでいるようですが、エロゲー市場の縮小を考えると、今の時代、エロゲーだけを取り扱ってそのアクセス数はほんと素晴らしいと思いますから、自信もってくださればよいと私は思います。