- プレイ時間 11時間
- ジャンル 抜きゲ―・催眠・陵辱・姉
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★+
- えっち回想 92回
- バックログからのシーンジャンプなし
- 立ち絵鑑賞モードあり
〇概要
2人の姉と2人の幼馴染に催眠えっち。
〇パンスト
主人公の小さい方の姉で1キャラ、CGで3枚、えっちで1回と全体に比べてかなり少なめ。タイトル画面(パケ絵)のガニ股パンストごしのぱんつに惹かれて購入した身としては非常に残念。
〇シナリオに関して
催眠術を使う理由が良い
両親を亡くて主人公が2人の姉と一緒に暮らすことが決まるシーンと、2人の幼馴染と出会い仲良くなるシーンの過去回想から始まる。その数年後、2人の姉に愛情をこめて育てられて、2人の美少女の幼馴染に囲まれる幸せな生活を送る主人公。
しかし、幸せだからこそ、その幸せが無くなることを強く恐れている。よくしてくれる姉だっていつかは結婚して家を出て行って、弟である主人公を置いていくかもしれない。幼馴染だっていつかは誰かと付き合って、主人公が特別ではなくなるかもれない。それらの可能性に恐れ、自分の今の幸せな生活を守る=親しい2人の姉と2人の幼馴染を手放なさいために、主人公は催眠術をかける。
今自分が幸せだと感じるときってなんか怖くなる主人公の気持ちはとてもわかる。幸せな分だけ失った時のショックが大きいから。
催眠術を使うことに罪悪感を持つ
催眠ものの主人公は総じて罪悪感なく自分の欲求につっぱしって催眠術使いまくるクソ野郎が多い。社会的な地位がなかったりブサイクな顔で女との接点がない主人公の設定が主な原因だと考えられる。まぁ罪悪感のないぶっとんだ発想のえっちが面白いんだけど。
それに比べて、本作の主人公は顔はイケメンで特に問題点がなく、2人の姉に家族として愛されて育ってきて、2人のかわいい幼馴染がいる、明らかに幸せな境遇に身を置くため、普通なら催眠術なんてつかわなくてもいいだろと思う。
しかし、先にあげた失うことへの恐怖で、本当は催眠術を使わなくてもいいはずなのに、主人公に優しく接してくれる好意的な人たちに催眠術を使わなければいけない、そんな苦悩描写がえっちの背徳感を生み出し少し悲しさがあるところが特徴的である。
2人の姉と2人の幼馴染の過去回想シーンから始まるプロローグで、主人公の幸せなシーンが描写されることで罪悪感はより増している。
2人の姉ルート
大きい方の姉・綾菜は主人公に夢中になるように、小さい方の姉・涼菜は主人公の実践性教育をするように催眠をかけられる。どちらにしても弟である主人公とえっちすることを異常だと思わせないように催眠してえっち三昧にして最後は妊娠させるのが大まかな流れ。
どっちの姉も自分が催眠術にかかっている自覚がないため、催眠術ぬきで考えるとただ弟と姉がいちゃらぶえっちしてるだけだから背徳感がなく面白みがない。姉目線で弟とえっちしていることを自覚するシーンがほしい。
途中までは良いんだけど、後半になると主人公は特に罪悪感なしで催眠えっちを楽しみ始めて自分の欲望を満たすことだけに夢中になり、本作の個性がなくなってしまうところがもったいないと感じた。
キャラ自体はどちらの姉も気に入っているけれど、シナリオがエロを引き立てていない気がする。
真琴ルート
主人公が初恋の人で、主人公との恋をかなえるために幼馴染の翼が別の人と付き合うように唆したことが主人公にバレて、主人公が復讐するために催眠術をかけて快楽つけさせるのが大まかな流れ。
ヒロインが催眠術にかかっていることを自覚していて、そのうえで自分の意志とは無関係に操られることにヒロイン目線で困惑し怒る描写が同メーカー作品「催眠学園3年生」ぽさがあり、筆柿そふとの良さが出ていると感じる。
最後にスカトロ大をさせて心をへし折るところも鬼畜で好き。
翼ルート
翼が別の男から告白される様子を主人公が目撃したことをきっかけに、翼を失わないように催眠術を使って、主人公のことを好きになるようにえっちに仕込むことが大まかな流れになる。
このルートでは、喪失エンドがとても良い。催眠術を使って翼と恋人になったはいいけど、主人公ともっとらぶらぶえっちするために翼が大好きだった陸上をやめると言い出す。そこで主人公が初めて翼から大切なものを奪っている=失わせていることに気づき、自分が最も恐れていた失うことを大好きな人に味わわせてしまっていることを激しく後悔する。
そして主人公がヒロインたちと自分の記憶から催眠術のことと仲良くしていた楽しかった過去を消して罪を償おうとする。記憶が消えたあとに、主人公が雨に濡れて途方に暮れていたところを傘をさして手を差し伸べてくれる。あれだけ自分勝手に催眠術をつかって酷いことをしてしまったのに、記憶が消えても優しくしてくる翼は心にくるものがあり、主人公が催眠術で犯した罪の重さを物語っている。きっとまた翼は主人公と友達になってくれるのだろう。
〇エロに関して
陰毛ありでけっこう濃く、ヒロインみんな巨乳、断面図ありと絵に関しては文句なし。えっち回想は92回とかなり多いが、その中でえっちシーンと言えないようなやつもある。また、催眠えっちは挿入よりそれ以外の前戯やいたずら系のえっちが多めに感じる。
以下、気に入ったえっちシーンについて詳しく。
- 朝出掛ける前に2人の姉のショーツをチェックしてそれに射精してそのままショーツを穿かせる
- 綾菜ルートでアナルえっちの前のアナル拡張シーン。アナルパール→アナルバイブ→アナルストッパーの順に段階を踏んでアナル拡張していく丁寧さがある。思いつきでいきなりアナルえっちするようなシチュエーションはすべてなくなってほしい。
- 綾菜さんのPIZR
- 綾菜さんのオナニーを主人公が目撃する
- 真琴と母親の3P。真琴はしっかり意識があるけど母親は催眠術にかかっていて、目の前で母親のえっちや母親の排便シーンをみせつけられて真琴の心をへし折るところが筆柿そふとの鬼畜らしさがあって良い。
- 翼の母親に性教育させて筆おろし
- 翼の両親にも催眠術を使って翼の母親と翼で母娘丼。翼の父親の目の前で翼の母親と翼に種付けえっちは寝取り感が半端なく、一家をめちゃくちゃにしている鬼畜さが素晴らしい。
※スカトロ大が合計2回あるので苦手な人は注意。
〇総評
これはこれでアリだけど、2人の姉にしろ2人の幼馴染にしろ、主人公への好感度が基本的に最初から高いから催眠術を使って気持ちを捻じ曲げてる快感が少ない。下手すると催眠術を使わなくても普通に主人公はヒロインたちと結ばれて幸せに過ごせたんじゃねと思ってしまう。
これは好みの問題だけれど、ヒロインの主人公への好感度の高さを活かすなら、主人公の親友を登場させてその親友が催眠術を使って主人公からヒロインたちを寝取って、失うことを恐れる主人公から最終的にすべてを失わせる構図にしたほうがもっと面白くなりそうだなと思った。まぁそうすると全然違う系統の作品になってしまうんだけどさ。
やっぱり催眠ものは、主人公が犯罪者レベルの鬼畜のダークものか、馬鹿げた催眠内容で笑わせにきてる明るいやつが好きだな。本作の主人公はちょっと中途半端だったかと。
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