- プレイ時間 14時間
- ジャンル キャラゲー・純愛・姉
- エロ度 ★★
- 満足度 ★★★+
- えっち回想 18回
- バックログからのシーンジャンプなし
〇概要
喫茶店をもう一度たてなおして打倒キュリオ!!
〇パンスト
主人公の姉で1キャラ、CGで4枚拝める、えっちだと破きで1回。おまけ程度に目の保養になった。
〇シナリオに関して
共通ルート
一度燃えてしまったファミーユをもう一度復活させるため、一人また一人と元のメンバーが戻ってきて、キュリオの玲愛と言い合って競い合って、かすりさんと明日香ちゃんと由飛と恵麻姉さんと主人公の5人で打倒キュリオを目指して、時々里伽子がアドバイスをくれて試行錯誤して喫茶店を経営していくところがこの作品で一番楽しい。
明日香ルート
小悪魔と純粋さを使い分ける女子高生。「てんちょ」と「せんせ」の2種類の呼称を使い分ける。この呼称がかわいい。
下着がえっちシーンごとに違うところは細かいところまで気がまわっていてグッド。あとは映画館での耳舐め、あれはエロい。
シナリオの内容的には付き合って数回えっちして、主人公と同じ大学にいくために泣く泣くアルバイトを一時的にやめて受験に専念、一年後に店に戻ってきておしまいと特筆することはないけれど、ファミーユ(主人公の喫茶店)のみんなの温かさがよかった。実際にはこんな職場そうそうないだろうけど。
全ヒロイン攻略したあとに振り替えると一番素直でかわいいキャラだったと思える。
かすりさんルート
めんどくさい女その1。
ファミーユの中で器用貧乏であまり目立たないかすりさんが自分の存在意義に悩む。洋菓子を作りたくて上京するための口実に主人公と付き合っていると嘘をつき、その結果主人公にニセの彼氏を演じてほしいと頼む。ニセの彼女展開はもうこりごり。その流れで主人公と身体だけの関係に発展しすれ違って最後はまぁらぶらぶになって終了と正直茶番感が大きい。
しかし、主人公の姉の天才パティシエ恵麻さんのせいで、洋菓子を作りたかったのに一向につくらせてもらえなかったかすりさんが恵麻さんに認められるようになったのはまじでよかったと思う。かすりさんの扱いが雑だからなぁ。菓子バトル展開好き。
由飛ルート
めんどくさい女その2。
妹のトラウマを自分の痛みのように背負った結果、天才ピアニストなのに勝手に自滅してピアノがひけなくなったり、主人公の告白を軽く断ったりととにかくめんどくさい女。
由飛ルートのなのに、大事なシーンは姉の花鳥玲愛にすべてもっていかれたため、由飛の良さよりも玲愛の良さが全面に現れすぎて、これじゃあ玲愛のほうが好きになるわ。姉妹ルートと考えるとそれなりに納得がいく。
姉妹で三角関係を意識しているシーンがちらほら見られたが、玲愛があっさりひきすぎ。もっと玲愛を諦めの悪いめんどくさい女にしないと三角関係は張り合いがない。
玲愛ルート
いつのまにかデレてたツンデレ。他人に厳しいけどその分自分にも厳しくて努力家だから好感もてる。ただ、半分くらいは姉の由飛ルートと同じ内容でちょっと物足りない。
共通ルートで主人公と言い合っているあたりが好き。ベランダで仕切り板ごしに玲愛がいきなり主人公にキスしてくる告白シーンはグッとくる。
玲愛が本店に移転で主人公のそばにいられなくなって、みんなでグルになって恋人を失うことの恐ろしさを玲愛に植え付けるあたりのくだりは別にいらないかなぁと。一度燃えてなくなってしまったファミーユ本店をもう一度玲愛とともに復活させ、玲愛と主人公が「家族」になる終わり方は好き。
やっぱり頬を赤らめてバカはいいね。
恵麻ルート
主人公の従姉兼義姉兼兄嫁兼初恋の相手兼未亡人兼重度のブラコンという、明らかに属性を持ちすぎている。恵麻さんは主人公の代わりに主人公の兄を、主人公は恵麻さんのために主人公の兄の代わりになろうと、お互いの壮絶なすれ違いが何とも言えないやるせなさを感じさせる。
土下座してまで里伽子との関係の修復を望んで、また主人公と恵麻さんと里伽子の3人でファミーユ本店を立て直し、家族になって原点から始めるという終わり方は好き。里伽子はどうやって立ち直ったのだろうか。
里伽子ルート
めんどくさい女その3。
眼鏡をかけるところを主人公に見られることをいやがったり、ド近眼な描写から失明する展開かなと思ってたけど思いっきり外れた。自分が想定してた展開より軽くてよかったけども。
右利きが多いからつい右利きと思い込んでしまう思い込みを利用したうまい伏線の貼り方で、全然気が付かなかったという点ではしてやられた気分になる。初えっちの時に両手縛ったのはただのプレイの一環ではなかったことが衝撃すぎる。
このルートから、女はめんどくさいということ、他人に勝手な理想を押し付けてはいけないことを学べる。里伽子の照れた顔はすごく好きだし雰囲気も好きなんだけどシナリオが自分的にいまいちすぎる。このまま何もなくてラブラブで終わってもよかったのでは。戯画ロイヤルスイートコレクションの特典はブレスレットにしろよ。
頬を赤らめてバカはほんと良い(2回目)
〇その他雑感
- 2005年の時点で戯画の快適なシステム力が完成している点にとても感心する。ショコラを起動してからパルフェを起動してこの差が顕著に表れていることがわかる。
- 主人公の魅力がない。卵マニアってことしか印象に残らない。
- 本作は玲愛と由飛以外のヒロインは最初から主人公好感度100%でスタートだから仲良くなる過程がないのがちょっと・・・どこが王道なんだ?
- 主人公の呼称をヒロインごとに変えてるのに、新しく仲良くなる玲愛と由飛の、主人公の呼称を古株の里伽子とかぶせたあたりで、里伽子の居場所がなくなっていることを示唆しているところが印象に残る。
- 6人ヒロインは多すぎ。一人あたりの内容の薄さが気になる。
〇総評
どこらへんが王道なのか全然わからなくて、むしろ好みがおもいっきり別れるキャラゲー、そして私には合わなかった。共通ルートのみんなでわいわいやっている雰囲気や、ファミーユという家族の心地よさは好きだけど、それにしても批評空間の点数高すぎでしょ、無駄に期待値をあげさせないでほしい。
コメント
感想を拝見しました。言い得て妙ですね。
かの有名なホワイトアルバム2という作品ですが、
・尽きることのないすれ違い展開
・パルフェの100倍は、ウジウジなよなよさせた主人公
・面倒臭さを、これでもかと濃縮還元させたようなヒロインたち
これらが楽しめるのでおすすめです。
コジョウさん、コメントありがとうございます。
WA2はic部分だけプレイ済なので雪菜もかずさも非常にめんどくさいということはなんとなく察してます。きっとこういう女のめんどくささ描写がライター丸戸さんの持ち味なんでしょうね。パルフェはその芽生えにすぎないのでしょう。
機会をみてプレイできればとは思っています。
主絶対童貞
あさん、コメントありがとうございます。
わざわざそれをコメントに書く意図はわかりませんが、良くも悪くもゲームなので、夢や現実ではあり得ないことを追求すべきだというのが私の意見です。