- プレイ時間 8時間
- ジャンル 抜きゲ―・人妻・純愛・陵辱
- エロ度 ★★★★
- 満足度 ★★★+
- えっち回想 22回
- えっちアニメーションあり
シリーズ1作目と2作目はこちら
〇概要
序盤:2作目で寝取られそうになった横山さんのことについて
中盤:夫婦関係の修復の一貫として温泉旅行にいったらそこで寝取られそうになる奥さんと雪菜さんを防衛するバトルパート
終盤:謎の幽霊少女との恋
〇よかった点
1)中盤のバトルパート
「ボクの彼女はガテン系」で登場した寝取り男3人組がまさか出てくるとは思わなかった。「ボクの彼女はガテン系」では何もできず、ヒロインが寝取られていく様子をただじっと眺めていることしかできなかったから、ヒロインを防衛し彼ら3人組をやっつけられて心底すっきりできた。ようやく気持ちの清算できた気がする。
バトル内容自体は比較的簡単で、ガテン系である奥さんばっか攻撃しててガテン系強いを実感させられた。割とシリアスな場面だけど、所々にふざけているところもあって楽しめた。
2)横山さん
2作目で奥さんのことを寝取ろうとしていた人。この3作目ではなぜか重要なキャラで、横山さんがいなかったら、温泉旅館でヒロインを防衛できていないからホントありがとう。
序盤の横山さん回想で、横山さんも横山さんで苦労していることがわかって意外といいひとじゃんと見直した。3作目におけるキーマンは間違いなくこの人。麻呂と同じで、奥さんに恋していい人になれてよかったよかった。
横山さんエンドでは奥さんと結ばれなかったけど、離婚したあとの殺風景だった部屋が徐々に彩られていくラストCGが良い余韻をだしていた。
3)中盤の寝取られシーン
3作目の中で一番気合が入っている場面。ロングバージョンとショートバージョンがあるが、そのどちらもかなり長い。奥さんが複数人とえっちしてイカなければみんな解放されるというまぁあるあるな勝負を仕掛けられる。
よかったところは薬や道具の使用がなく、ち〇こだけで奥さんを快楽堕ちさせたこと。最初は余裕ぶっていて、奥さんのほうもそれなりに善戦してたから、これなら勝てるかも?と少し希望を持たせておいてから、快楽づけにしてイキまくる奥さんは絶望に溢れてとてもエロかった。
ただ、勝負に負けたあとの奥さんの末路描写がなく、あとはご想像にお任せします状態なのが不満。これもそうだけど、本作は各エンドをちゃんと描写しないでぼかしてくる傾向がある。
〇よくなかった点
1)2作目と雪菜の原画が変わっている
シリーズもので一番やってはいけない作画変更。雪菜がもはや別人だよ。これなら最初から独りで原画させればいいのに。
2)原画力が落ちてる
直観的なものだけど、絵にあまり惹き込まれなかった。2作目までと微妙に異なっていて、そのせいかえっちシーンも若干エロさが落ちている。雑になっている印象を持った。
いつもの局部アップシーンもあまりエロさを感じられなかった。
3)麻呂(主人公)が空気
よかった点でも書いた通り、序盤と中盤は横山さんの存在が大きすぎて麻呂が空気になっている。
4)「ボクの彼女はガテン系」ネタ
「ボクの彼女はガテン系」と繋がっている部分が多少ある。プレイ済ならばいいけど、そうでないならついていけないと思う。「麻呂の患者はガテン系」は「麻呂の患者はガテン系」のなかで完結させるべきではないか。ファンサービスって意味かもしれないけど。
5)ラストシーン(ネタバレ)
幽霊少女が成仏していなくなったあと、麻呂(主人公)もその後を追うようにいなくなる。失踪なのか死亡なのか成仏なのかはわからないけど、とにかく奥さんたちの前から存在を消す。
誰もがこの主人公失踪エンドに「は????」と置いて行かれることだろう。
モヤっとするのは、残された一つの願いを叶える玉を麻呂が何に使ったのかと、なぜ麻呂は奥さんたちの前から姿を消したのか、この2点である。
ここからは私の妄想を3つ挙げる。
一つ目、麻呂はもともと普通の人間ではなく、幽霊少女の近い存在か神様的なナニカだったとする説。
根拠は奥さんが麻呂のことを「不思議な存在」と言っている描写があることと、幽霊少女曰く、麻呂の背中に羽があるらしいこと。
また、題名の「麻呂の患者はガテン系」の「患者」という部分の注目したい。「患者」というのは、何か問題を抱えている存在を挿す。本作に登場するキャラは奥さんも雪菜さんも奥さんの夫も問題を抱えているのはみんな一緒である。「患者」には「診察」を行い、治療を施す。麻呂は、問題を抱えている奥さんや雪菜さん、奥さんの夫を正しき道に導こうとしてくれたのではないか、というのがこの説になる。
この説に基づくと、麻呂は幽霊少女が残してくれた残り一つの願いをかなえられる玉は、奥さんや雪菜さんの幸せのために使ったと考えられる。姿を消したのは、もう問題を抱えている「患者」がいないからではないか。
二つ目、麻呂は幽霊少女の父親だったのではないかとする説。
根拠は幽霊少女が麻呂のことを最初はお父さんみたいだと言っている描写があること。まぁ単純に幽霊少女と麻呂の歳が離れすぎているせいかもしれないからこういう発言をしたと考えるのが普通なんだろうけど。
この説に基づくと、麻呂が姿を消したのは娘の後を追うためで、下手するとすでに父親である麻呂は死んでおり、なんらかの未練があってなんらかの方法でこの世に残っていたと考えられる。その未練が娘関係のことで、娘は母への誤解も解けてやり残したことのない幸せそうな顔で成仏したから、父親である麻呂もその後を追って、は割としっくりくる。
どちらにしても、あまりにも幽霊少女の登場が唐突すぎて、何のこじつけもなしにそんなヒロインのために麻呂が失踪したとは考えにくいため、この説が浮かんだ。
三つ目、麻呂はみんなの幸せのために失踪したとする説。
根拠は雪菜×横山さん・マーくん×奥さん、というカップリングを意識する描写が多く、ラストシーンで4人で食卓を囲うCGがあること。
また、2作目まではいっさい出てこなかったのに、3作目になってから急に登場した「マブダチ」という言葉がひっかかる。奥さんと麻呂の関係は、一度夜這いでえっちしたとはいえ、奥さんにとっても麻呂にとっても「マブダチ」という言葉を頻繁に使い、それ以上の関係に進もうとはしない。それ以上の関係に進もうとすると、本作のトゥルーエンドにはたどりつけない。
カップリングとマブダチという言葉から、麻呂が疎外されていることがわかる。そう、麻呂だけ独りなのだ。別のルートで奥さんと夫と麻呂で3人で済むエンドがあるけど、このエンドで最後に麻呂は「これでよかったんですかねぇ」という感じの言葉を残している。このことから、麻呂は奥さんと夫の間に入ることは望んでいないことがわかる。
麻呂がいると、いつまでたっても奥さんや雪菜さんは麻呂から離れることができず、夫との関係を完全に修復することは難しい。横山さん・マーくん・奥さん・雪菜さんの本当の幸せを考えたとき、麻呂は自分がいないほうが良いと悟ったのかもしれない。
願いをかなえる玉は、それぞれ横山さん・マーくん・奥さん・雪菜さんの幸せのために使い、失踪することでみんなの記憶から消えようとしたと考えられる。
まぁ真相はシナリオライターのみぞ知ることだけど。それにしてもモヤっとするラストシーンだったことは確か。
〇総評
俺たちが求めていたのはこれじゃない感が強すぎる。とにかくラストはモヤモヤモヤモヤモヤすることが満足度を下げている一番の理由で、幽霊少女のくだりがわけわからなさすぎた。ストーリーだけでなく、えっちシーンでも所々で雑さを感じられたが、「ボクの彼女はガテン系」の寝取り男3人組にぎゃふんと言わせられただけでもう満足。シリーズ通して私的満足度は、1作目>2作目>>>>>>3作目と、やればやるほど下がっていくってどういうことや。。。
DMM購入
コメント
3作目と4作目(完結編)が同時に製作発表されたけど3作目だけでメーカーが消滅することが決まったので3作目を完結編に変更して4作目の一部要素を入れて無理やり完結させたのが3作目なので許してあげてください。
最近やり放題でやったけど
2が一番だったかな3はもやもやする終わり方だったな、潰れてからやり始めたけど歴代の作品名のエンドロールは感動した
エロ下ーさん、コメントありがとうございます。
今はやり放題でプレイできてしまいんですね、うらやましいです。
もし他のelf作品をやっていないならプレイすることをおすすめします。elf作品は今現在でもエロゲーとしてのクオリティはトップクラスだと思っていますので。
こんにちは。
今回のGWを利用して3部作全てプレイしました。
1作目は憎めない小悪党だった麻呂が2作目では柄もなく恋をして、完結編では奥さんのマブダチに…こう書くと麻呂のキャラクターも随分ズレていると言うか、あれ?と思う部分はありましたよね。
完結編なんか偶に思い出したように「犯しく」なりますけど、普段は普通の人っぽいですし(笑)
個人的に、最後に麻呂が姿を消したのはブログ主様が言われている通り「患者」に対するケアの必要なくなったからではないかと個人的に思っています。
奥さん達は温泉旅行で元鞘に収まりつつあり、最後の幽霊少女も玉を使って母親の元へ返してあげた。もうこれ以上麻呂がすることはない…といったところかなと。
またいつか麻呂みたいな作品が出てくれると嬉しいですね。
匿名希望さん、コメントありがとうございます。
楽しんでいただけたようでなによりです。興味がおありでしたら、他のelf作品をプレイしてみたらいかがでしょうか。